シングルパスとデュアルパスDTGプリントの違いは何か?ガーメントプリンター(DTG印刷)におけるシングルパス(ワンパス)とデュアルパス(ツーパス)は、濃色生地に白インク下地とカラーインク(CMYK)を塗布するヘッドの走査方式の違いを指します。シングルパス印刷は、Epson i3200などのヘッドを千鳥配置したデュアルヘッド機で実現され、白下地とカラーをプラテンの1回の前進動作で同時に印刷します。これによりA3フルカラーの印刷時間を45〜90秒に短縮します。一方のデュアルパスは、1ヘッドの入門機に多く、最初に白インクのみを印刷し、プラテンを原点まで完全に巻き戻してから、2回目の走査でカラーを重ね刷りします。
DTG工学技術 印刷モード 印刷速度と生産性

シングルパスとデュアルパスDTGプリントの違いは何か?

読了目安:8分
執筆:GNFEI技術ラボ
更新:2026年9月

シングルパスはプラテンの1回の動作で白下地とカラーを同時に印刷し、デュアルパスは白を刷ってから台を巻き戻し、2回目でカラーを重ねます。

シングルパスとデュアルパスの選択は、1時間あたりの生産枚数、人件費、そして濃色生地における白フチや色ズレの発生率に直結します。

1. シングルパス(ワンパス)DTG印刷とは?

シングルパス(Single-Pass)とは、ヘッドキャリッジが1回の連続した動作の中で、白下地インクとCMYKカラーインクを同時に吐出・定着させる方式です。

シングルパスの仕組み:
• GNFEI F85G3などの産業機は、2基のEpson i3200ヘッドを前後に千鳥配置。
• 第1ヘッドが高隠蔽チタンホワイト下地を塗布。
• 直後を追従する第2ヘッドが濡れた白インクの上にCMYKを正確に噴射(ウェット・オン・ウェット)。
• 印刷速度: 濃色TシャツのA3プリントがわずか45〜90秒で完了。

2. デュアルパス(ツーパス)DTG印刷とは?

デュアルパスは、1ヘッド構成の小型機やエントリー機で採用されている従来方式です:

1. 1回目のパス(白インクのみ)

プラテンが前進しながら、デザイン全体に白下地マスクのみを印刷します。

2. 台の巻き戻し・原点復帰

白印刷が完了すると、モーターが重い印刷テーブルをスタート位置まで完全に逆送りします。

3. 2回目のパス(CMYKカラー)

テーブルが2回目の前進を行い、やや落ち着いた白下地の上にカラーを印刷します。

4. 印刷所要時間

テーブルが往復するため、濃色Tシャツ1枚に3.5〜6分かかります。

3. ヘッド走査サイクルの比較フローチャート

3. ヘッド走査サイクルの比較フローチャート

4. 技術比較表:シングルパス vs デュアルパス

比較項目 / スペックシングルパス(Single-Pass)デュアルパス(Dual-Pass)
必要ヘッド構成デュアル千鳥配置ヘッド(2× Epson i3200)単一マルチチャンネルヘッド(1× i3200/XP600)
濃色A3印刷時間45〜90秒 / 枚3.5〜6.0分 / 枚
1時間あたりの生産枚数30〜45枚 / 時間8〜14枚 / 時間
台の移動回数1回の前進のみ2回の前進 + 1回の全後退
見当精度(色ズレ防止)100% ズレなし(物理的ズレ不能)重いスウェット等で微小なズレのリスクあり
インク技術速硬化ウェット・オン・ウェット対応一般的な標準テキスタイルインク
白下地の隠蔽力超高速でも鮮明・高濃度同等に高いが印刷時間は4倍

5. メリットとデメリット:あなたの工房に最適なのは?

シングルパスを選ぶべきケース:

受注生産、ECアパレルブランド、日産100枚以上の商業工房など、生産効率と低コストが必須の現場。

デュアルパスが使われるケース:

日産10枚未満の個人作家や初期導入費用を最優先に抑えたいスタートアップ。

色ズレ(白フチ)のリスク:

デュアルパスは重いパーカーの往復時に0.5mm程度のズレが発生し、白がはみ出る原因になります。

ウェット・オン・ウェットの化学:

シングルパスは白の上にカラーを重ねても滲まない専用RIPプロファイルと前処理技術が必要です。

GNFEI F85G3 — デュアルEpson i3200搭載 産業用シングルパスマシン
INDUSTRIAL FLAGSHIP

GNFEI F85G3 — デュアルEpson i3200搭載 産業用シングルパスマシン

前後千鳥デュアルヘッド | 本物の超高速シングルパス印刷 | 濃色Tシャツ1枚45秒

  • デュアルEpson i3200ヘッド搭載 — 白専用とカラー専用ヘッドによる完全同期シングルパス
  • 圧倒的な生産速度 — 濃色A3フルカラーTシャツをわずか45〜70秒でプリント完了
  • 色ズレ皆無の高精度サーボ — 台の巻き戻し工程がなく白フチはみ出しを完全排除
  • 専用ウェット・オン・ウェットRIP — 濡れた白下地の上でも色が濁らない調整済みプロファイル
  • 40×60 cm特大プラテン — パーカーやオーバーサイズTシャツも高速シングルパスで出力可能

シングルパスとデュアルパスに関するよくある質問

Q1. 1ヘッドのプリンターでシングルパス印刷は可能ですか?▼

十分な白濃度での印刷は困難です。高速で鮮やかなシングルパスには独立した2ヘッド構成が必須です。

Q2. シングルパスだと濃色生地での発色が薄くなりますか?▼

いいえ。Epson i3200ヘッドと高性能前処理剤により、デュアルパスと変わらない濃密な発色を実現します。

Q3. なぜデュアルパスはこれほど時間がかかるのですか?▼

白印刷後にプラテンが全後退し、同じ箇所をもう一度走査するため時間が2〜3倍かかります。

Q4. シングルパスの『ウェット・オン・ウェット』とは?▼

濡れた白インクの上に直接カラーを重ねる技術で、前処理剤の化学反応で瞬時に定着させます。

Q5. GNFEI F85G3は両方のモードを切り替えられますか?▼

はい。RIPソフトウェア上で高速シングルパスと高濃度デュアルパスをワンクリックで選択可能です。

Q6. デュアルパスで色ズレが起きやすいのはなぜ?▼

重い生地がテーブルの急反転時にミリ単位でズレることが原因です。シングルパスならズレません。

Q7. シングルパス機は1時間に何枚プリントできますか?▼

GNFEI F85G3なら濃色Tシャツを1時間に30〜45枚安定して連続生産できます。

Q8. シングルパスの方がインク消費量は多いですか?▼

いいえ。RIPソフトで計算されるインク吐出総量はどちらのモードでもほぼ同等です。

Q9. 白Tシャツの印刷にはどちらのモードを使いますか?▼

白Tシャツは白インクを使わないため、どちらの機械でも1回のCMYKパス(20〜35秒)で完了します。

Q10. デュアルパス機の方が購入価格は安いですか?▼

本体価格は安価ですが、印刷時間が長いため1枚あたりの人件費が大幅に高くなります。

シングルパスの圧倒的な生産力でアパレルビジネスを加速

デュアルEpson i3200ヘッド搭載のGNFEI F85G3で生産性を劇的に向上。工場直販価格と安心のサポート。